イスラエルの中から
グッシュ・シャロームのサイトによると、ヤシン師暗殺があった22日にはイスラエル人たちの自発的な抗議行動がイスラエル国防省の前で行われた。参加者は「シャロンは退陣を」とか「シャロン、お前は私たちの命をもてあそんでいる」とか書かれたプラカードを持っていたようだ。マアリヴ紙の世論調査によると、今回の暗殺を支持するイスラエル人は61%。隔離壁の支持率に比べれば、少しだけ低い(こちらは72%だったっけな)。だけれど、見逃せないのは、アラファトの暗殺を支持する人が43%もいることだ。冷静になれんのね。。そんなことをすれば、アラファトは神格化されるし、パレスチナはさらに暴力的な抵抗にでることになってしまうのに。
BBCのサイトにヤシン師暗殺についての読者コメントがたくさん載せられていた。ま、支持、批判それぞれで、支持しているのはやはりイスラエル人が多い。でも、そうじゃないのもあった。象徴的な2つを紹介してみる。
Sharon probably thinks that he has sent Yasin to Hell today. In fact Sharon just brought Hell nearer to us all.
Regev Nathansohn, Tel-Aviv, Israel
(シャロンはヤシンを今日、地獄に送ったと思っているだろう。だが、実際には、シャロンは我々みんなのすぐ近くに地獄を運んできただけなんだ。
レゲヴ・ナサンソーン テル・アビブ イスラエル)
Israel is doing the right thing by trying to weaken the terrorist groups. Only this way can we really have peace with the future Palestinian state. They must also know that terror doesn\'t pay out in the long run.
Eva Klein, Israel
(イスラエルはテロリスト・グループを弱体化させようと努めたことで正しいことをしたわ。唯一、このやり方だけで、私たちは未来のパレスチナ国家と平和を結ぶことが本当にできる。連中はまたテロが結果的には釣り合うものじゃないってことをわからないといけないわ。
エヴァ・クレイン イスラエル)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/talking_point/3556139.stm
Yassin killing: Will violence increase?/BBC Have your say
はふぅ。後者の人は典型的なイスラエル政府型の思考の人。こういう人がイスラエルの様々な政策を支えているんだろうな。不思議なのは、暗殺などの手段が本当に平和をもたらすと信じているところ。すっごく自分に都合のいい「平和」なんじゃないのか?と言いたくなる。と、同時に前者のように冷静な人もいる。こういう声が大きくならないとね…。
さて、本当にシャロンのやりたいことは何なのだろう?グッシュ・シャロームは「シャロンの言うことを聞くな。やることを見よ」という宣伝を数週間前に出していたけれど、本当にその通り。
「ガザからの入植地撤退」と言いながら、コレ、だもんね。いちおう、ガザからの撤退後にハマスなどの勢力が伸張しないように、ということが暗殺の背景にあると、あちこちで言われているけれど、それはどうも違うような気がしてならない。現実的にハマスの軍事部門を弱体化させたければ、闘う理由がなくなることが一番早い。攻撃をすればするほど、闘う意志は強くなる。武装闘争に入っていく者だって後を絶たない。
いくら何でもそんなことくらいはわかるよね。(いや、アブネリが書いていたように、本当にオバカさんでわからない、ってこともあり得るのかな?)
私が気になっているのは、イスラエルの方向性が混沌としていること。パレスチナ独立国家を認めて、とにかく2つの国にしましょう、というのが本気ではないとハッキリしている(あんなふうに「壁」を作って、それはあり得ない)し、このまま、占領下に置いておくと2020年だかにはパレスチナ人の人口がイスラエル人を上回ってしまうという、ユダヤ人国家としての存亡の「危機」もある。そーゆー意味では(好きなようにやっているようでいて)四面楚歌だとも言っていい。
そんなときに、「最終解決」としての「移住」(パレスチナ人の追放)ということがどこかで企まれていないか、それが気になってしようがない。
|| コメント(0)| Track back(0) | 2004-03-24
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