イスラエル国家の存在そのものに反対するユダヤ人
土井敏邦さんの『パレスチナの声、イスラエルの声』を読了。これはきちんと紹介したい、大変な労作だ。その中に繰り返し、イスラエルの人から「この土地は私たちのもの。私たちの国のもの」という言葉が出てきて、それが最も大きなギャップだと思った。「占領」という意識はそこからは生まれない。でも、まったく違う考えを持っているユダヤ人たちもいる。その中でもユダヤ教の正統派「ネトゥレイ・カルタ」はイスラエルという国家そのものからして、ユダヤの教えに従い、否定している。この「ネトゥレイ・カルタ」のウェブサイトを、「パレスチナ情報センター」の「Webサイト紹介」で早尾貴紀さんが紹介している。
http://palestine-heiwa.org/link/index.html
「ネトゥレイ・カルタ」
この人たちのことは早尾さんの紹介文を読んでもらう方がわかりやすい。私も早速、彼らのサイトを見てきた。今まで米国でのデモの写真などで、パレスチナへのイスラエルの残虐行為を非難する彼らのプラカードなどは見ていたが、まとまって主張(?)を読むのは初めて。とても面白かった。イスラエルという国を語るときには「いわゆるイスラエル国と呼ばれているもの」などと表現するほど徹底している。
ヤシン師暗殺についての声明文も出されていた。「意外だ!」と思ったのは、このネトゥレイ・カルタの人々はヤシン師が「(本当の)ユダヤ主義とシオニズムをいつもはっきり分けていた」と評価しているところ。へぇ、そうなんだ。
この人たちは現在、イスラエルに居住しているイスラエル人について「パレスチナ人の統治下で、法的に身分を保障されて住んでいくべきだ」という考えを持っていることも初めて知った。なーるほど、昔(オスマントルコの時代)のようにやっていくということなんだ(ん?微妙に違うかな)。非常に新鮮な見解。
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知れば知るほど、ユダヤの人たちの多様性がわかってくる。逆説的になるけれど、なんでも「反ユダヤ主義だ〜〜」と騒ぐ人たちよりも、イスラエルに対して冷静な批判の目を持ったユダヤの人たちの存在のほうが「反ユダヤ主義」になりかねない流れを押しとどめていくと思う。
|| コメント(0)| Track back(0) | 2004-03-29
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