見せかけの「譲歩」 西岸から6つの入植地撤去案
日本時間朝7時くらいに入ってきた外電によると、米国は国連安保理でのイスラエル非難決議に拒否権を発動したそうな(やっぱり)。「バランスが取れていない」んだって(byネグロポンテ)。さて、もうひとつ入ってきたのは、シャロンがコンドリーザ・ライスに「西岸地区の入植地を6つほど撤去する」プランがあると伝えているというニュース。米国からの派遣団がイスラエルに来るにあたって、米国に対して「一方的分離案」をもっとバックアップしてもらうために言い出しているらしい。で、6つの入植地を撤去したことと引き替えに、今、ある他の入植地はそのままイスラエルが保持していくことを求めている。また、パレスチナが「独立」した際に、イスラエル領内へのパレスチナ人の帰還権を完全になくすこともしたいようだ。(以上、AP通信による)
いちおう、報じられている6つの入植地の名前を挙げてみると、
Ganim, Kadim, Homesh, Sanur, Mevo Dotan and Hermesh
というわけで、詳細な地図で確認してみた。
これが、全部、西岸地区の北のど真ん中にある割と小さな入植地なんだよね。「壁」建設ルートと照らし合わせてみるとよくわかるけれど、今の西岸に入り込んだ「壁」ルートであってさえ、イスラエル側に持ってくることが不可能な「ど真ん中」に位置しているものなのよ。
はっきり言って元から「イスラエル側にする気はない」ような、いわゆる「捨て石」みたいな入植地ばかり。それを6つばかり撤去する(放棄する)ことが「イイこと」みたいに使われているという恐ろしい欺瞞。
で、ここで確認できたことは、他の入植地は(「壁」によってイスラエル側に持ってきて)そのままにした上で、やはりこの「壁」を境界に一方的にパレスチナを分離しようという動きを(とりあえず)シャロンはしようとしているのだなということ。
これで「パレスチナ独立国家」とか言っても、大きく3つに分断され、まったく国としての機能を果たさないことはシャロン自身もよくわかっていると思う。それを一方的にやろうというのは、本当に南アフリカが「バンツースタン」を作ったのと同じだ。怖すぎる。。。
*「バンツースタン」……アパルトヘイト体制を敷いていた南アが、国内の荒れ地に10箇所くらい、黒人だけを押し込める場所を作り、「一方的に」国家として独立させたもの。これにより、南アの法律的には、黒人は「外国人」となった。しかし、国際社会はこの「バンツースタン」を国家として認めなかった。(というので、大きく間違いはないかな?)
|| コメント(0)| Track back(0) | 2004-03-26
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