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土井敏邦さん新刊『パレスチナの声,イスラエルの声』

先ほど、やっと新しいナブルス通信を出せた。怒りを抑えての作業になった。今日(木)、「今日の出来事」で土井敏邦さんによるイラク報告が放映される予定だけれど、その土井さんの新刊書『パレスチナの声,イスラエルの声』も今日、発売されるという。これが(私にとっては)ものすごく興味深い。パレスチナとイスラエルの様々な人たちの声を届けてくれるインタビュー集なのだ。長年、パレスチナで誠実な仕事をしてきた土井さんにしか聞けない言葉が詰まっているのだろう。私は今日、書店に出かけるぞ。以下、もっと詳細。

土井敏邦さん自身の紹介文をここに引用させてもらう。

**

 本書は「インタビュー集」です。収録したインタビューの中で最も古いものは「オスロ合意」調印から2ヵ月後の1993年11月、最も新しいインタビューは2003年11月末で、ちょうど10年に渡っています。それは、パレスチナで和平の機運が高まっていた時期から始まり、その「和平合意」が挫折してインティファーダが再発、以後、イスラエルの力による弾圧と自爆テロなどによるパレスチナ人側の反撃が繰り返され、先が見えず混沌とした現在の事態に至るまでの激動の10年間でした。そのなかで、政治指導者、経済専門家、弁護士、大学の研究者、学生、難民キャンプの住民、ユダヤ人入植者、自爆攻撃実行犯の家族、自爆テロの被害者と家族、農民、商店店主、家屋破壊の被害者、イスラエル軍兵士、平和活動家などさまざま層のパレスチナ人とイスラエル人、双方へのインタビューを重ね、問題の根源はどこにあるのか、なぜ和平が実現できないのかを追求しようとしたものです。
 
 「複雑すぎてわかりにくい」「日本人には遠くかけ離れた問題」といわれるパレスチナ・イスラエル問題を、どうすれば“同じ人間の普遍的なテーマ”“等身大の問題”として日本人に伝えることができるのか。それが二十数年、ジャーナリストとしてこの問題に関わってきた私の課題でした。そんな私が取材の現場でよく思うことは、「日本人の読者や視聴者をこの現場へ連れてきて、その緊迫した空気に触れてもらい、ここで生きる人々の生活をその目で見、その肉声を直接聞いてもらうことができたら、もうそれ以上何の解説もいらないのではないか」ということでした。つまり、関係のない遠い問題だと感じている読者を「もし、自分が彼だったら」「もし殺されたあの子供が自分の娘だったら」と想像せずにはいられない現場に立ち向かわせることができたら、と考えるのです。
 
 もちろん現実に「読者を現場へ案内する」ことはできません。しかし、現場を実際取材する私たちが、十分にそのための素材を提供できれば、心理的に読者を「現場に立たせる」ことはできるのではないだろうか。それこそ私たち、“ものを伝える人間”の役割ではないかと思うのす。

 第1章「自爆テロ」
 第2章「オスロ合意とパレスチナ自治政府」
 第3章「第2次インティファーダの勃発」
 第4章「ガザの入植地」
 第5章「ラファの家屋破壊」
 第6章「分離壁」
 第7章「和平の可能性」

現地ルポ  『パレスチナの声,イスラエルの声』
―― 憎しみの“壁”は崩せるのか ――

土井 敏邦

岩波書店
■体裁=四六判・並製・カバー・256頁
■本体 2,400円
■2004年3月25日
■ISBN4-00-024423-X C0036

***
こういう本をたくさんの人に読んでもらいたいねぇ。

http://www.iwanami.co.jp/shinkan/index.html

|| コメント(0)| Track back(0) | 2004-03-25


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