何だこりゃ 朝日論説主幹のオピニオン
日曜日(25日)、友人が「ねぇ、ねぇ、コレ見てよ〜」と朝日の記事を持ってきた(うちは取っていない)。「風考計」という字数がわりとあるコラムで、『特攻隊と「民族和解」の間』という見出しがついている。筆者は「論説主幹」の若宮啓文氏。大阪へ行く電車のなかで数名の友人たちと読んで、みな絶句。靖国参拝の問題を指摘したいというのはわかるが、(歯切れも悪い上に)論旨の展開がひどい。というか、訳がわかんない。記事は2年前にエルサレムで起きた女性初の自爆攻撃のことから始まる。この論説委員さんの頭のなかでは、「殉教者として賛美される自爆犯」と特攻隊員がどうも二重写しになっているようだ。「シャヒード」のポスターを見たことから、「殉教者として賛美」されていると思いこんでいるみたいだけれど、それは非常に皮相な捉え方。そして、こう書き連ねている。「民間人を無差別に襲う自爆テロを、特攻隊と一緒にできまい。」(ハイ、できませんね。でも、一緒にできない理由は上記のことより、まったく歴史的文脈が違うからです)「だが、どちらも自らの命を犠牲にする異常な攻撃には違いない。「報国の恩人」「軍神」などとたたえられた特攻隊の背後にも、国家神道という宗教があった。不愉快ではあれ、ジェット機でニューヨークの世界貿易センタービルに突撃したテロリストは、米国で「カミカゼの再来」と言われたものだ。」
自爆攻撃が非常に宗教的なバックグランドに根ざしていると思っているのかなぁ。それとWTCへの攻撃まで並べてしまう認識って何だろう?
「自爆テロで問われるべきは、背後でそれをたたえ、そそのかし、あるいは命ずる組織や指導者だろう。同様に、将来ある若者を特攻隊に送りだしてまで無謀な戦いを強いた軍部や国家指導者の過ちをきちんと見すえなければ、真に特攻隊などの戦死者を弔い、平和を祈ることにはなるまい」
イイタイコトはこの後半なんだね。それはわかるよ。だけど、それを言うために、どうして自爆攻撃のことを無理矢理持ってくるのかまったく不可解。ヘンな継ぎ合わせ。この記事では「なぜ、自爆が起こるのか」ということにはまったく触れていない。「占領」という一言すら、出てこない。日本軍が行っていた戦争とパレスチナが置かれている状況はまったく違うものなのに、それが故意に無視されている。というか、そういう歴史的認識がないのかぁ?
こういう記事の書き方はとても不誠実なものだと思う。お手軽に論旨にそって、でたらめな類似を作り出しているだけ。あー、それとも本当に「無知の涙」なのかしらん。この訳がわかんない記事がネット上で読めないみたいで残念だ。
**
付記:日曜に聞いた自爆したヘブロンの青年の話。投石などをしていた青年は家宅捜索されたときに、家族の女性たち全員(母、姉妹、叔母など)の前で全裸にされるという辱めをうけた。そして、連れ去られ、監獄に入れられたが、そこでも拷問にかけられたらしい。このときのことを青年は誰にも喋らなかった。解放されてからは、家に閉じこもりきりになって、ほとんど喋らず、精神的におかしくなっているように見えた。半年(?)位、家にこもっていた青年はある日、突然家から出かけ、自爆攻撃をした。
|| コメント(0)| Track back(0) | 2004-01-27
コメントは投稿されておりません。
