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お隣のユダヤ人

このところ、「壁」が大きいテーマになっているので、たまには気分転換に違う話題を。今、読んでいるユダヤ系アメリカ人女性が聞き取って書いたパレスチナ人たちの証言集(のようなもの)に書いてあった、心に残る話。語り手は現在、エルサレム在住の年輩のクリスチャンの女性、サミアさん。

「私の子どもたちや孫たちは占領軍としてのユダヤ人しか知りません。でも、私は1948年以前、ムスリムもクリスチャンもユダヤ人も肩を寄せ合って生きていた、あの時代のパレスチナをいつも楽しく思い起こすのです。これはあの時代に生まれた私の特権なのです」

「サフェドに住んでいた時に、隣がユダヤ人の家でした。イースターにはうちが作った特製のクッキーを隣のハンナに持っていって、反対に彼女が焼いた特別のお菓子をもらったものです。

1940年代の初め頃、ドイツが勝つのか、連合軍が勝つのか、何の見通しもない頃、このアイセンベルグ夫人は娘さんの将来をとても心配していました。そして、うちに来て、私の母にこう言ったんです。『リンダ、もし、ドイツがこの国に押し寄せてきたら、うちの娘のバティアをあなたの娘だということにしてくれる?』母は私にこの話を何度も話しました」

***

今、読むとまるで遠い時代のおとぎ話のようだけれど、こういう関係だって可能なんだよね。どうして「壁」が必要なんだろう?
|| コメント(0)| Track back(0) | 2004-02-25


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