7月22日に起こったこと
「植民地支配下では基本的人権も自由も奪われ、組織だった抗議をすればつぶされ、戦争を起こそうにも軍隊を持つこともできない。唯一残された武器がテロなのです。」と語ったのはひとりのイスラエル人。自分たちが1946年に起こしたことを振りかえったことばだ。7月22日は英国統治下のパレスチナで、エルサレムのキング・ダビッドホテルがユダヤ人の軍事組織・イルグンによって爆破され、英国人100名以上が殺されたという事件が起こった日。このイルグンはイスラエル元首相のベギンなどが指揮官をしていた地下組織で、後に似たようなグループ、ハガナー(シャロンが所属していた)、シュテルンとともに、今のイスラエル国防軍(IDF)の基礎となった。
最初の発言は、このイルグンに4年間所属していたウリ・アブネリ(──今では反戦活動をしているが)が、この当時のことを振り返って、「ヒストリー・チャンネル」の『テロリズムの100年 #2 植民地主義との戦い』で語った言葉だ。見た友人が書き留めて、教えてくれた。そう、知っている人は多いが、イスラエル建国に先立つ数年間、ユダヤ人は「テロリスト」そのものだった。アブネリの冒頭の言葉を読むと、パレスチナ人が闘う理由をイスラエル人は本当はとてもよく理解できるはずだとわかる。
うーん……。わかるからこそ、恐れるのかなぁ。このキング・ダビッドホテルが爆破される映像は、ものすごい迫力だったそうだ。パレスチナ人が起こす自爆などの比ではない。それを「植民地主義への闘い」と言うなら、同じことをするパレスチナを非難できない。このダブルスタンダードがいつも問題だ!
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さて、同じ7月22日は、パレスチナ難民の、アラブの人々の気持ちを代弁した漫画を書いてきたナジ・アル・アリがロンドンで暗殺された日だとさっき知った(1987年)。
ナジ・アル・アリと、彼が生み出していまだに生き続けているキャラクター、ハンダラくんのことはちょっと前にここに書いた。
[nekokabu.blogtribe.org/ entry-31af485377ade489734530e231e616bd.html]
今日、この偉大なパレスチナ人漫画家を回顧する記事を読んで、暗殺のことを新たに知り、愕然とした。ナジを暗殺したのは、モサドのエージェントになったパレスチナ人学生だったのだ。
ナジはアラファトなどもおちょくる漫画を書いて、敵が多く、何度も脅され続けてきた。暗殺予告はしょっちゅうだったそうだ。が、本当に暗殺をしたのは、やはりモサド。しかも、パレスチナ人だったというのがつらいところだ。
1987年にナジが殺され、そして、ずっと沈黙をしてきたパレスチナで第1次インティファーダが起こるというのは、偶然というより、つながったことのような気がしてきた。
ナジは現在、アラブ中でたくさんの漫画家たちが輩出されている、その根源になった存在。アラブ諸国で検閲が厳しいことが皮肉にもナジのような漫画家を生み出したとこの記事には書いてあった↓。
http://electronicIntifada.net/v2/article2929.shtml
Naji al-Ali: The timeless conscience of Palestine / Arjan El Fassed, The Electronic Intifada, 22 July 2004
*ナジとパレスチナのつながりとともに、ナジ暗殺に関連してスコットランドヤード、英国政府、イスラエル政府のやりとりなどもわかる記事。モサドの不法な行いはとどまることがない。ここでもモサドが他国人のパスポートを不正使用していることが書かれている。(でも、気分が悪いので、当分、モサドのことは書きたくないな……)
|| コメント(0)| Track back(0) | 2004-07-24
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