ガザからアテネへ パレスチナ人初の女性オリンピックランナー
(chimaki記)ワールドユースがいちばん好みかも、という若年世代サッカーフリークのchimakiですが、今回のオリンピックは最初から入りそこないました。現時点で、今朝の日本×パラグアイ戦の結果も知りません。主たる要因は時差(シドニーは全試合、きっちり見たもんなあ)と言って言えなくはないものの、最近では、オリンピックそのものに対する「なんかなぁ」感が増大している一方なのも事実です。そんな中、オリンピックに出場するパレスチナの19歳の女性ランナーを紹介した『ガザからギリシャへ』というロイターの記事を見つけました。この女性ランナーはデイール・アル・バラー難民キャンプ出身のサナー・アブ・ブヒートさん。2カ月前まで、1足しかないランニングシューズで、浜辺の深い砂地やデコボコの道路を走って練習していました。もちろん、劣悪な練習環境という以前の問題もたくさんありました。サッカーの練習をしていて撃たれたという少年の話も何度か伝えられていますが、走っている彼女にも、いつ銃弾が飛んでくるかわかりません。さらには、アラブ世界の女性であるという問題も−−4年前に走りはじめた時には、Tシャツとショートパンツで練習する彼女に、子どもたちが棒切れや石を投げつけてきたそうです。
ガザに住む16〜35歳のパレスチナ人が出国するのは、きわめて難しい状況ですが、ともかく、サナーさんは、さまざまな困難を乗り越えて1カ月前に出国。スポンサーの支援を得てギリシャのコス島で1カ月間トレーニングをすることができました。今ではシューズも2足以上あります。まもなく、パレスチナ人女性として初めてオリンピックの場で走る日がやってきます。
現在のオリンピックが、「参加することに意義がある」などとはとても言えないイベントになっていることは言うまでもないでしょう。とてつもない金額のTV放映権を筆頭に、徹底的に金がからんだ(醜悪な)現代社会の集大成であることは紛れもない事実です。オリンピック委員の不正、ドーピング問題、いたるところに顔を出す国威発揚意識・・・。個人的には(無理を承知で)「オリンピックは全部『個人』参加になればいいのに」思いつつ、とにかく最近では、もろもろの「なんかなぁ」感はとりあえずシャットアウトし、「ハイレベルのパフォーマンスを楽しむ」に限定してオリンピックを観戦するようになっています。(ついでに言っておくと、日本×パラグアイ戦が気にならないのも、山本ジャパンのサッカーが全然おもしろくないからです)
でも、今回、サナーさんの話を知って、ちょっと気持ちが変わりました。サナーさんがオリンピック前に走ったのは、2月にイランで開催されたパン・アジア大会。結果は6着で、持ちタイムも世界記録に遠く遠く及びません。彼女にとっては、まさに「参加することに意義がある」大会なのです。公式にはその存在すら認められていないパレスチナの代表として走ることの意味も含めて・・・。
今回、パレスチナ代表としてオリンピックに参加するのは、ほかに、水泳のラード・アワサートさんと陸上800メートルのアブドゥルサラーム・アル・ダバーギさん。実際に、彼女たちが走り泳ぐ場面は日本のTVでは見られないかもしれませんが、いずれにしても、3人に応援を送りつつ、あれこれ観戦しようと思っています。
http://www.reuters.co.uk/newsPackageArticle.jhtml?type=sportsNews&storyID=562741§ion=news
このエントリは、上記の記事を読んだだけで書いており、パレスチナ人の正確な参加者数、その他についてはチェックしていません。間違っていたら、ご容赦。
|| コメント(2)| Track back(0) | 2004-08-13
| ■ Unknown | |
| 女子やり投げの世界記録保持者であり、平和運動の活動家でもあるスコラファさんは、IOCによって出場が拒否されたとのことです。 「平和運動の活動家」というのがまずかったのでしょうか。 「平和の祭典」だけあって、平和には敏感でしょうから。 Yahoo!News http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040810-00000156-mai-spo さらに詳しくは、 アメリカのYahoo!News http://news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/afp/20040810/sp_wl_afp/oly_2004_athletics_gre_040810142541 | |
| andy (2004-08-13 23:54:26) |
